作成日:2021/01/22
国税だけで1兆を超えた納税猶予の適用 国税庁
新型コロナウイルス感染症の影響により、納税猶予の特例措置が設けられています。
前回ご案内した9月まで(5か月間)の数値では、国税が7,833億円、地方税が2,520億円、合計で1兆円を超える規模でした。
これが11月末までの2か月間をあわせた数値が国税庁サイトで公表されました。確認しましょう。
○「納税の猶予制度の特例」の適用状況(令和2年4〜11月分)(PDF/62KB)
7ヶ月間(令和2年4月30日〜11月30日)の適用件数と税額は、以下のとおりです。
- 件数:250,521件
- 税額:1,057,559百万円
国税のみで1兆円を超えました。
わずか2か月で2,700億円弱増加した計算です。
全体に占める各税目の割合をみますと、前回と大きく乖離はしておらず、引き続き消費税が約6割、法人税が約3割、この2税目で全体の約9割を占めています。
新型コロナウイルス感染症の影響により、業績が落ち込み赤字となってしまっても、消費税の納税義務は利益に左右されません。消費税の納税負担が大きいことがよく分かります。
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