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救えそうもない取引先にならないために

全国の信用保証協会の令和4年12月単月及び令和4年4〜12月累計の代位弁済のデータが出揃った。
全国信用保証協会連合会のHPの「信用保証実績の推移」と、各都道府県の信用保証協会が毎月公表している「保証月報」から、一部を抜粋して代位弁済の現在の状況を見てみる。
(%)
地域 | 12月件数前年同月比 | 12月金額前年同月比 | 累計件数前年同月比 | 累計金額前年同月比 |
---|---|---|---|---|
全国 | 153 | 146 | 137 | 137 |
東京 | 182 | 184 | 140 | 142 |
北海道 | 279 | 393 | 195 | 227 |
広島 | 232 | 150 | 190 | 227 |
愛媛 | 253 | 289 | 110 | 90 |
長崎 | 260 | 922 | 188 | 310 |
沖縄 | 300 | 273 | 217 | 205 |
特筆すべきは以下のとおり。
- 都市圏の東京でも、昨年末にかけて代位弁済の件数・金額が増加している
- 北海道は12月単月の代位弁済金額が前年同月比で4倍近くに達し、飲食店を中心に息切れ状態にあると推測
- 愛媛は累計金額ベースでは前年同期比でマイナスになっているのに、12月単月では前年同月比で約3倍
- 長崎に至っては、12月単月で前年の9倍超の金額、累計でも3倍超の代位弁済額。代位弁済件数の7割が2010年に統合した十八・親和銀行のもの
- 沖縄は単月件数で前年の3倍、累計件数でも2倍超で、全国的にも令和4年度当初からの代位弁済が活発
今年の3月から6月にかけて、コロナ融資の返済が本格化する。物価高、人手不足、電気代上昇など、経営環境はさらに厳しくなることも予想される。金融機関は「救える取引先」「救えそうもない取引先」に2分し、「救えそうもない取引先」に対しては、代位弁済でもって「自行」を守る方向に走っていくのではないだろうか。