
原油高騰による追加融資は可能か?
原油高騰がいつまで続くか、誰にも分からない。このような経営環境下において、コロナ融資の返済残高がある中小企業は、新規の資金調達をどうすればよいのか?
- コロナ融資は「危機対応」枠で、今回の原油高騰対応による制度融資は「経営環境変化対応」枠
- 枠が異なるため、原則、コロナ融資残高があっても申請は可能とされている
- 信用保証協会も特にセーフティネット保証4号は、発動期間中は「100%保証」なので、金融機関も積極的に扱いやすい
- 資金繰り悪化要因が原油・物価高騰によるものと数値で説明できれば金融機関も追加融資は可能
- 原油高騰の影響で「原価率の上昇」「燃料費の増加」「利益率の悪化」を明確に示すことが必要
- 資金使途は原則として運転資金に限られ、既存債務の単純返済目的は認められない
コロナ融資の返済が残っていても、「追加融資」の審査を通りやすくするために、金融機関の担当者への提出資料として、今後以下が必要となってくるだろう。
- 今後12ヶ月の資金繰り表の作成
- 原油高騰の影響を示す「原価率・燃料費」等の推移を示す資料の作成
- 返済原資の説明が可能な事業計画書の作成
国も2026年3月27日付で、官民の金融機関向けに「中東情勢を踏まえた金融上の対応について」として指示を出した。その中で、「既往債務の条件変更や借り換え等については、引き続き申し込みを断念させるような対応を取らないことは勿論のこと、事業者に寄り添った迅速かつ柔軟な対応を継続すること」とフォローしている。
早めの情報整理と準備が、資金調達の可否を分けるポイントとなりそうだ。
[参考]金融庁「中東情勢を踏まえた金融上の対応について」(2026年3月27日)