作成日:2022/06/23
令和4年3月末までの登録申請状況 国税庁
国税庁作成の資料「令和4年3月末までの登録申請状況及び今後の申請見込みについて(令和4年4月)」には、タイトルのとおり、現状としての令和4年3月末までの適格請求書発行事業者の登録申請状況と、今後の提出件数の想定が掲載されています。
この中で、令和3年10月にスタートした登録申請書の提出受付について、令和4年3月末までの毎月の登録状況が以下のような数値で示されています。
- 10月:46,496件
- 11月:79,876件
- 12月:70,582件
- 1月:47,617件
- 2月:39,061件
- 3月:61,199件
単純合計で344,831件です。
この数が多いのか少ないのかについて国税庁は、「課税事業者に限っても、法人で約1割強、個人では約5%程度に留まっている」と記しています。
インボイス制度の開始日である来年10月1日に登録を間に合わせるには、来年3月末までに登録申請書を提出することが求められています。
国税庁が作成した今後の提出ペースの予想グラフでは、来年2月と3月の申請数が爆発的に増えることが示されており、「申請の4割以上が、令和5年2月、3月に集中する見込み(特に、個人事業者)」とも明記されていました。また、仮に予想通りの提出があった場合、この2月、3月の登録処理は数か月以上の期間を要する見込みである点も示されています。
現状の登録処理は、電子の場合は概ね2週間、書面の場合は概ね4週間程度での推移ですが、仮に来年2月〜3月で「数か月以上」となれば、その後の申請についても登録期間はずれ込んでいくことが予想されますので、ご注意ください。
なお、申請に際して電子(e-Tax)で提出されている割合は約85%です。
2月、3月に集中すると先日懸念を示した通り、通常の個人の確定申告時期と重なるためアクセス集中が容易に予想されます。今年のような障害発生の可能性にもご留意ください。
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