作成日:2018/07/12
スマホでの申告も可能に
先日、平成31年1月から従来の電子申告の方法だけでなく、マイナンバーカードがなくともIDとパスワードのみで個人の確定申告書の電子申告が可能となった旨をご案内しました。
もう1つ、平成31年1月から可能となった簡易的な手続きとして、スマートフォンやタブレット端末(以下、スマホ)による申告があります。
○e-Tax利用の簡便化の概要について
http://www.e-tax.nta.go.jp/kanbenka/index.htm
スマホによる手続きといえば、これまで「e-Taxソフト(SP版)」を利用した次の機能でした。
- 利用者情報の登録・確認・変更
- 納税
- メッセージボックスの確認
- 還付金処理状況の確認
これらに、「所得税の確定申告」の手続きも加わることとなります。
ただし、すべての申告手続きが行えるわけではなく、サラリーマンの還付申告(医療費控除、寄附金控除)、つまり簡易な申告に限られる点に、注意しなければなりません。
またこの場合、マイナンバーカード・ICカードリーダライタがなくとも、冒頭でご案内したIDとパスワードを用いることで手続きを行うことができます。
つまり、事前に税務署に手続きをとり取得したIDとパスワードを利用して、スマホで確定申告を行う、という簡易な方法による申告が可能となったわけです。
なお、このような電子申告の手続きでなくても、スマホ上で申告書を作成し、コンビニ等のプリントサービスを利用して書面で申告手続きを行うことも可能です。
ちなみに、税務署への電子申告利用開始手続きやe-TaxのIDパスワードを取得しなくとも、マイナポータルを経由して申告をする方法もありますが、この場合にはマイナンバーカード+ICカードリーダライタが必要です。
ゆえに、もっとも簡易な方法は上記のスマホ+ID&パスワードになりますが、事前の手続き(税務署に出向き職員との対面+e-TaxのID&パスワードの取得手続き)の手間や、できる申告の範囲に限りがあるデメリットがあります。どの方法をとっても、一定の“手間”はかかります。どれが自分に一番合っているかで、柔軟に対応するとよいでしょう。
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