作成日:2022/08/22
拡張子の変更、パスワード解除後での保存はOK
先日来ご案内しています、令和4年6月に新しく追加された【電子取引関係】の電子帳簿保存法一問一答(Q&A)について、『EDI取引項目のデータ変換(保存形式の変換)』や『EDI取引項目のデータ変換(変換テーブルを用いた変換保存)』について、ご案内しました。いずれも、元のデータと同一ではないカタチでの保存についてのQ&Aでした。今回も“同一ではないカタチでの保存”について、別の視点から見てみましょう。
問37 エクセルやワードのファイル形式で受領したデータをPDFファイルに変換して保存することや、パスワードが付与されているデータについて、パスワードを解除してから保存することは、認められますか。
【回答】
取引内容が変更されるおそれがなく合理的な方法により編集して保存されているものとして認められると考えられます。
【解説】
電子取引を行った場合には、当該電子取引の取引情報に係る電磁的記録を保存しなければならないことが規定されていますが、必ずしも相手方とやり取りしたデータそのものを保存しなければならないとは解されません。
エクセルやワードのファイル形式で受領したデータをPDFファイルに変換して保存することや、パスワードが付与されているデータのパスワードを解除してから保存することは、その保存過程において取引内容が変更されるおそれのない合理的な方法により編集したものと考えられることから、問題ありません。
次のような変更は問題ない、ということのようです。
- ファイルの拡張子を変えての保存(例.xlsx→pdf)
- パスワードを解除しての保存(例.パスワードあり→パスワードなし)
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