作成日:2024/10/18
年末調整と年調減税事務
令和6年分の年末調整のしかたや各種様式が公表され、一気に年末調整業務へシフトされている方もいらっしゃることと思います。
今年の年末調整の目玉は何と言っても、年調減税事務です。
年末調整対象者は、主たる給与の年収2,000万円以下ですから、ほとんどの方は定額減税の対象となるでしょうが、他の所得があってまさかの所得1,805万円超となってしまうと、対象から外れてしまいます。
本人が対象から外れると自動的にその扶養家族(同一生計配偶者+扶養親族)も対象から外れます。
本人が対象外だけれど、扶養家族分は対象となると勘違いしないよう、気をつけましょう。
対象か否かを確認する様式は、
- 本人:基礎控除申告書(マル基配所)
- 同一生計配偶者:配偶者控除等申告書兼年末調整に係る定額減税のための申告書(マル基配所)
- 扶養親族:扶養控除等申告書(マル扶)
特に16歳未満の扶養親族の確認をお忘れなく。
年末調整の計算システムに入力し忘れさえしなければカウントしてもらえるはずですが、システムを利用しない場合や後に自分自身で検算する際に、人数に含め忘れることがないようにしましょう。
この他、所得1,000万円超の方は、数年前の改正により配偶者控除の提供対象外となったことで、配偶者控除等申告書に同一生計配偶者の情報を記載しないことになりましたが、今回の定額減税の適用がある場合には、配偶者の情報を記載する必要があります。久しぶりの記載となりますので、忘れてしまいそうです。その点にも、注意しましょう。
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