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作成日:2024/11/07
取引相場のない株式の評価について 会計検査院



会計検査院は、11月6日、作成した令和5年度決算検査報告を内閣に送付しました。

○最新の検査報告
○令和5年度決算検査報告の概要
○令和5年度決算検査報告の特徴的な案件

今回は特徴的な案件の中から、「相続等により取得した財産のうち取引相場のない株式の評価」について確認しましょう。

○相続等により取得した財産のうち取引相場のない株式の評価

ここでは、大きく次の2点を指摘しています。

  • 原則的評価方式による評価について、類似業種比準価額が純資産価額に比べて相当程度低い(=類似が利用できれば株価が下がる)
  • 特例的評価方式(いわゆる配当還元方式)による評価について、還元率10%は近年の金利水準と比べて高い(=配当を割戻す率(還元率)が高いので株価が低くなる)

取引相場のない株式の評価について、株価対策、相続税対策、相続対策など様々な対策を思案するときには、これら2点については常識とされていますが、そこについて会計検査院から指摘を受けたかたちとなっています。

表立った指摘を受け、国税庁(財務省)はどう動くでしょうか。

なお、会計検査院の報告書については、これまでのような文字ばかりの資料だけではなく、図解形式のような資料も用意されています。

これまでよりも見やすく、理解しやすい資料となっています。

制度の概要とともに、どこが問題なのかも端的に図解されていますので、お時間のある方は、ぜひ確認されるとよいでしょう。


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