作成日:2025/05/21
106万円を撤廃する年金制度改正法案が国会へ提出 厚労省
令和7年度税制改正により、所得税と住民税の年収の壁がそれぞれ160万円、110万円となったことは記憶に新しいところです。
社会保険がどうなるか注目されてきましたが、ようやく5月16日、年金制度改正法案が国会へ提出されました。
○年金制度改正法案を国会に提出しました
大きく次の5つの項目があり、そのうち106万円の壁の撤廃は、「社会保険の加入対象の拡大」です。
- 社会保険の加入対象の拡大
- 在職老齢年金の見直し
- 遺族年金の見直し
- 保険料や年金額の計算に使う賃金の上限の引上げ
- その他の見直し
金額の撤廃はされるものの、勤務時間要件は残っています。
そのため、金額換算すると……といったところでしょうか。
さて、106万円の壁が動こうとしている最中、130万円の壁はどうなるのでしょうか。
こちらは、同日、パブリック・コメントとして掲載されました。
○19歳以上23歳未満の被扶養者に係る認定について(案)に関する御意見の募集について
もともと130万円は、法律で定められているものではないため、法案ではなくパブリック・コメントを通すこととしたようです。
こちらは19 歳以上 23 歳未満である場合にのみ150万円の壁となりそうですし、上記(案)を読む限り今年(2025年)10月1日からの適用が予定されています。
これが実現されると、所得税と国民健康保険の扶養に関しては、19 歳以上 23 歳未満について150万円の壁で統一されそうです。
さて、どうなるでしょうか。