スマホアプリ納付は、30万円以下の納税の場合に利用できるものですが、納付手続きを複数回繰り返すことで、実質、30万円を超える税額であっても納付することが可能でした。とりわけ、ポイント還元率の高い特定のクレジットカードを用いてポイントを獲得しつつスマホアプリ納付に必要なチャージを行い、手数料がかからないスマホアプリを利用して納付されていた方がいるようです。その手法を紹介しているサイトや動画もありました。
これが、国税庁が2月1日に実施した、国税スマートフォン決済専用サイトへのアクセス方法の集約化にあわせて、できないこととなったようです。
amazon payのサイトの注意書きにも「国税庁のガイダンスにより、国税のスマホアプリ納付は税額30万円以下に限られています。30万円超の場合、Amazonギフトカード残高による納付はできませんので、購入時にはご注意ください。詳しくは国税庁ホームページをご覧ください。」と記載がされていました。
国税庁サイトの、スマホアプリ納付の手続ページには、「30万円を超える納付税額の方が、アプリ納付を行う目的で複数回に分けて納付することはお控えください。」とあります。
なお、1回の利用金額が1,000万円未満であれば、クレジットカードを用いて納付をすることができますが、クレジットカード納付の場合には決済手数料がかかります。
この決済手数料について、1月4日以降から値上がりしています。
具体的には、納付税額1万円あたりの決済手数料が税抜76円が90円になっています。(納付税額が1万円を超えるごとに、この決済手数料が加算されていく仕組みです。)
たとえば、納付税額が10万円の場合、決済手数料を加えた合計額は、税込で100,836円だったものが100,990円になった、ということです。
税金支払いの場合には、クレジットカードのポイントが付与されない、あるいは、付与されても還元率が他より低かったりするケースが多いようです。利便性その他を鑑みて、納付方法を選択しましょう。