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作成日:2014/01/10
単価120円上がると、どれだけ増収?



 厚労省は、平成26年度診療報酬改定に伴う消費税率8%の対応としての初診料と再診料の引上げについて、2つの案を出して検討に入っているようです。

 @案:医科 初診料 270点→282点、再診料 69点→72点
 A案:医科 初診料 270点→278点、再診料 69点→71点


 厚労省は、@案を軸に検討しているようですが、仮に@案が採用されたとして医院にとってどれだけ増収するのでしょうか。

 現状、保険点数は全国一律1点=10円換算です。

 そのため、@案について単純計算してみると、初診患者(いわゆる新患)1人に対して120円の増収ということであり、また再診患者1人に対しては30円の増収を意味しています。

 新患や再診がどれだけいるのかは、レセプトコンピュータ(通称:レセコン)があれば、すぐにわかります。

 ・新患数×120円=増収
 ・再診数×30円=増収

 です。

 実際は計算式のように単純にはいかないものの、一度試算してみるとよいでしょう。


 ちなみに、患者側の初診料の負担増は、たとえばサラリーマンの3割負担であれば、窓口での初診料の負担額は、

 282点×10円×30%=846円
 →全体の端数処理は10円未満四捨五入なので、ここで端数処理をしたとすれば、850円

 となると予想されますので、従来の初診料負担額810円(270点×10円×30%)と比べて約40円の窓口負担増となると考えられます。

 ただし、通常、外来へ行って初診料だけを支払うケースはまれで、医療行為である検査、画像診断、処置、投薬注射、医学管理等々その行為ごとに点数が別途定められています。
 最終的に、どの程度患者負担額が増えるのかは、最終改定を待って判断することになるでしょう。
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