作成日:2013/09/03
「税金がかかるなんて知らなかった、とは言えない世の中」とは
昨日のDailyContentsで「税金がかかるなんて知らなかった、とは言えない世の中のようですね。」と書きました。
“税金がかかるなんて知らなかった、とは言えない”という意味について、少し補足しておきたいと思います。
どういう意味か、ですが、申告しなかった事実について、@「申告すべきことを知らなかったから、申告しなかった」のか、A「申告すべきことを知ってたのに、申告しなかった」のかで1つ大きな違いが生まれます。それは、ペナルティとなる罰金(加算税)が多くなるかどうか、です。
ペナルティとなる加算税の種類は、次の赤枠内のように異なります。
表内の加算税について、「通常の場合」というのがいわゆる@の場合であって、「仮装隠ぺいがあった場合」がいわゆるAの場合です。
つまり、知ってたのに申告しなかったということになれば故意に申告しなかったということで、重加算税として最高で4割上乗せされて税金を支払わなくてはならない、事態となる可能性がたかまります(もちろん、延滞税も別途かかります。)。
頭のいい調査官であれば、「本当に、税金がかかるなんて知らなかったのですか?」などと直球では聞いてこないでしょう。変化球をついて、本当に税金がかかるなんて知らなかったのかどうか質問してきます。
むやみな時間や精神的なダメージ、そして上乗せされる余分なお金を払うくらいなら、当初の申告から適正な内容で行っておきたいものです。